手持ち式レーザー溶接機の一般的な問題と解決策

1. スラグ飛散

レーザー溶接の工程では、溶けた材料が飛び散って材料の表面に付着し、金属粒子が表面に現れ、製品の外観に影響を与えます。

理由: 飛沫は、力が強すぎて溶解が速すぎるか、材料の表面が汚れていないか、ガスが強すぎるために発生する可能性があります。

解決策: 1. 出力を適切に調整します。 2. 素材の表面を清潔に保ちます。 3. ガス圧を下げます。

２．溶接シームの幅が広すぎます

溶接中に、溶接線が従来のレベルよりも大幅に高いことがわかり、その結果、溶接線が拡大して非常に見苦しくなります。

理由：ワイヤの送給速度が速すぎる、または溶接速度が遅すぎる。

解決策: 1. 制御システムのワイヤ送給速度を下げます。 2. 溶接速度を上げます。

3. 溶接オフセット

溶接の際、先端が固まらず、位置決めが正確でなくなり、溶接不良の原因となります。

理由: 溶接中の位置決めが正確ではありません。ワイヤ送給位置とレーザー照射位置が一致しない。

解決策: 1. システムのレーザー オフセットとスイング角度を調整します。 2. 配線とレーザーヘッドの接続にズレがないか確認してください。

4. 溶接色が濃すぎる

ステンレス鋼やアルミニウム合金などの材料を溶接する場合、溶接面の色が濃すぎると、溶接面とピース表面とのコントラストが強くなり、外観に大きな影響を与えます。

理由：レーザー出力が小さすぎて燃焼が不十分か、溶接速度が速すぎます。

解決策: 1. レーザー出力を調整します。 2. 溶接速度を調整します。

5.コーナー溶接の凹凸形成

内隅、外隅を溶接する場合、隅部の速度や姿勢が調整されていないと、隅部の溶接ムラが発生しやすく、溶接強度が低下するだけでなく、溶接の美しさも影響を受けます。

理由：溶接姿勢が不便である。

解決策: レーザー制御システムの焦点オフセットを調整して、手持ち式レーザー ヘッドが側面の部品を溶接できるようにします。

6. 溶接陥没

溶接部の凹みは溶接強度不足となり不良品となります。

理由: レーザーの出力が強すぎるか、レーザーの焦点が正しく設定されていないため、溶融深さが深すぎて材料が過剰に溶け、溶接部が沈む原因となります。

解決策: 1. レーザー出力を調整します。 2. レーザーの焦点を調整します。

7. 溶接部の厚さが不均一である

溶接部は、大きすぎる場合もあれば、小さすぎる場合もあり、正常な場合もあります。

理由： レーザーまたはワイヤの送りが不均一です。

解決策: 電源電圧、冷却システム、制御システム、アース線などを含む、レーザーとワイヤ送給装置の安定性を確認します。

８．アンダーカット

アンダーカットとは、溶接部と材料の組み合わせが悪く、溝などが発生し、溶接品質に影響を及ぼすことを指します。 理由：溶接速度が速すぎるため、溶接深さが両側で均一に分布しません。材料が大きい、または材料ギャップが大きく、充填材料が不足しています。

解決：

1. 材料の強度と溶接ギャップのサイズに応じて、レーザーの出力と速度を調整します。

2. 後の段階で充填または補修の二次作業を行います。